建築図面の作成時、サッシュ寸法を書く場合、はじまりは、サッシ枠もしくは、框のどちらから寸法を記載すればよいのでしょうか。
通常、建築の図面において、サッシ枠の寸法を記載する場合は、「サッシ枠の内側からサッシ枠の内側」の内法有効寸法で記載します。
建築図面で窓枠の有効寸法を記載するのは、「有効採光面積」や「自然換気」を計算するためですので、サッシ枠の内側からサッシ枠の内側までの、内法の縦(H)と横(W)の有効寸法を記載します。
しかし、厳密な話をすると、図面に記載している有効寸法は、あくまで分かりやすいように便宜上つけられた「呼び寸法」であって、実際の有効寸法と異なる場合もあります。
また、サッシの形状には「引違い」「突き出し」「開き窓」など色々な形状があります。たとえば、開き窓であれば、窓を開けた時、窓尻が有効内法部分に突き出すので、実際の有効寸法と図面に記載する有効寸法(呼び寸法)は、異なります。
図面に記載している有効内法寸法は、あくまで呼び寸法であって、実際は図面より少し小さい横幅が、有効寸法になる場合があることを覚えておきましょう。
なお、上記の通り、実際の有効寸法とは異なる場合があるのと同時に、サッシを使用する箇所の耐風圧や変形追従の性能によっても大きく左右されます。そのため、各メーカーでは、さまざまなシリーズのサッシが用意されており、建物にあったサッシを取り付けることになります。