AutoCADでフォントファイルを追加する方法です。
目次
フォントについて
AutoCADは、シェイプファイル（SHX）フォントとTrueType（TTF）フォントを使用することが可能です。
シェイプファイル（SHX）フォント
AutoCAD独自のフォントです。
ペンプロッタで出力されることを前提にしているため、文字の形を線でデザインしており、太い線幅は線の重ね書きで表現しています。
文字スタイル設定時には、[ビッグフォントを使用]にチェックを入れ、半角英数字と全角の2種類のフォントを設定します。
日本語に対応しているビッグフォントは、[bigfont.shx]、[extfont.shx]、[extfont2.shx]、縦書きの[@extfont2.shx]です。それ以外のフォントは、中国語と韓国語専用のフォントです。
TrueTypeフォントと比べて、データサイズが小さく、表示や印刷を早く処理できることが特徴です。
TrueType（TTF）フォント
Apple 社と Microsoft 社で開発したフォントですが、主にWindows全般で使用されています。
TrueTypeフォントは、文字の輪郭を曲線のデータとしているアウトラインフォントのうちの一つです。
フォント内部の塗りつぶしもデータに含まれているため、シェイプファイルフォントより、外観は優れていますが、表示や印刷の処理は遅くなります。
文字スタイル設定時には、[ビッグフォントを使用]のチェックを外し、日本語に対応しているフォント（[MSゴシック]、[MS明朝]、[メイリオ]など）を選択します。
OpenType（OTF）フォント
Adobe 社と Microsoft 社で開発したフォントです。
TrueTypeフォント同様に、アウトラインフォントのうちの一つです。
WindowsとMacの互換性があり、TrueTypeにPostScriptフォント（Adobeが開発したフォント）も包括されています。
OSへのインストールは可能ですが、AutoCADではサポートされていません。
※アウトラインがTrueType形式のフォントは使用できます。
操作方法
シェイプファイル（SHX）の場合
インストールするフォントファイルをコピーし、下記フォルダに貼り付ける。
C:\Program Files\Autodesk\AutoCAD 20xx\Fonts
↓
AutoCADを再起動する
フォルダが見つからない場合は、下記手順にて確認します。
フォントフォルダの確認方法
（操作方法）
下記いずれかの方法を選択してオブションを表示
・アプリケーションメニュー→オプションボタン
・メニューバー→ツール→オプション
・コマンドウインドウ上で右クリック→オプション
・コマンド：OPTION（ショートカットキー：OP）
↓
オプションダイアログ
↓
[ファイル]タブ
↓
[サポートファイルの検索パス]を展開
fontsフォルダの場所を確認する
TrueType（TTF)の場合
TrueType (.ttf)フォントは、OSにインストールされているものを読み込みます。
そのため、TTFファイルはAutoCADプログラムフォルダ内のFontsフォルダには配置されません。
下記いずれかの方法を選択します。
・.ttf ファイルを次の場所にコピーする
C:¥Windows¥Fonts
・.ttf ファイルを右クリックして[インストール]を選択する
COMPILE[コンパイル]コマンド
COMPILE[コンパイル]コマンドを使用して、PostScript フォント(.pfb)およびシェイプファイル(.shp)を shxに変換できます。
操作方法
コマンド：COMPILE
↓
[シェイプまたはフォントファイルを選択]ダイアログ
↓
[.pfb]または[.shp]ファイルを選択
↓
開く
↓
ファイルがコンパイルされ
拡張子 .shxが付いた同じ名前のファイルが生成される
