AutoCADとは?AutoCADの便利機能や認定資格などを徹底解説
2019.06.27
- CADソフト解説
記事ライター:キャドテク編集部
建築現場では様々なCADソフトを活用されています。その中でもAutoCADは知らない人がいないと言っても過言ではないほどのCADソフトで、汎用性が高く、建築業界などではゼネコン、サブコン、設計事務所の多くで使われています。技術を身につけることで、建築の仕事で活躍できる可能性が広がる、そんなAutoCADについてお話させていただきます。
目次
建築現場で広く使用されているAutoCADとは?
建築現場でよく使われるCADとしては、AutoCAD、Vectorworks、Jw_cadなどがありますが、その中でも特に汎用性が高いのが、AutoCADです。
AutoCADはAUTODESKという会社が出している、2D、3Dの図面が作成できるCADのソフトウェアで、さまざまな業種に特化した機能があるため、建築業界だけではなく、機械、自動車などの業界などでも幅広く使われています。CADに初めて触れる人にも比較的使い方が簡単で、勉強もしやすいのが特徴です。
次に、AutoCAD(2020)の価格についてお話しします。正規版の価格は25,920円/月、205,200円/年、554,040円/3年で、オートデスクオンラインストアからダウンロードすることができます。こちらはモバイルアプリやWebアプリを使うこともできます。また、一般向けの30日間の無料体験版や学生、教育機関の方向けの3年間の無料のソフトウェアもあります。詳しくはこちらをご覧ください。
https://www.autodesk.co.jp/products/AutoCAD/overview
AutoCAD のスキルを証明する2つの認定資格
AutoCADのスキルを証明する資格としては、Autodesk社が実施している2つの認定資格が挙げられます。
Autodesk認定ユーザー試験
こちらは学生や将来プロフェッショナル試験を受けたいと考えている人が対象で、プロフェッショナル試験よりは基本的な内容が中心になっています。
― 試験時間:50分
― 試験について:問題数/30問 形式:選択式および実技操作
― 合格ライン:70%以上の正解率
― 費用:非公表(試験会場へ問い合わせすることで確認できます。)
Autodesk認定プロフェッショナル試験
こちらは400時間以上の製品使用者向けの試験になっていて、実際にCADを使った仕事をしている人におススメの試験です。
― 試験時間:120分
― 試験について:問題数/35問 出題形式/実技操作
― 合格ライン:80%以上の正解率
― 費用:非公表(試験会場へ問い合わせすることで確認できます。)
それぞれ、公式ページで出題範囲などの詳細を確認することができますので、認定試験を受けようと考えている方は、一度確認してみると良いでしょう。
AutoCADの認定資格を取得するまでの流れは以下のようになります。
1.受験へ向けての準備
上記でご紹介した認定資格を受験することを目標に定めたら、受験へ向けてAutoCADの知識を着実に習得していきましょう。
なお、全国にあるオートデスク認定トレーニングセンターで試験対策講座を実施しているところもありますし、認定試験対策本を購入することが可能ですので、上手に利用してみてください。
2.受験申込
全国各地に試験会場がありますので、自宅から近いかつ、ご自身が受けたい試験科目を受験できる会場を探して、直接会場へ申し込みをすることになります。
3.試験当日
本人書類を持参のうえ、試験会場へ向かいましょう。
4.合否発表
試験終了後すぐに合否を確認することが可能です。合格した場合は、専用サイトから認定証をダウンロードしましょう。
前述した通り、以上の2つの認定資格はAutodesk社主催の試験となっているため、AutoCADのスキルを証明することができる最適な試験です。
また、AutoCADの知識習得とあわせて覚えておきたいAutoCADの便利機能をご紹介します。
AutoCADには、様々な機能があり、コマンドやショートカットキーを使うと作業の時間が大幅にカットできます。ここでは、ショートカットやコマンドの便利な機能をご紹介します。
・ショートカットキー
Ctrl+Shift+C 基点を指定したオブジェクトのコピー
Ctrl+Shift+V コピーや切り取りをしたオブジェクトのブロックとしての貼り付け
Ctrl+N 新規図面の作成
Ctrl+O 図面を開く
Ctrl+S 図面を保存
Ctrl+P 印刷
・コマンド
L 直線の線分セグメントの作成
C 円の作成
A 円弧の作成
REC 長方形のポリラインの作成
E オブジェクトの削除
M オブジェクトの移動
MI オブジェクトの鏡像コピー
RO オブジェクトの回転
他にも様々なショートカットキーやコマンドなどの便利機能が存在します。
これらの機能は、AutoCADを使用していくうえで役に立ちますので、覚えておくとよいでしょう。
AutoCADオペレーターの求人は豊富!
CADオペレーターの採用募集の中でもAutoCADの経験者を求める求人は豊富にあります。設計事務所であれば、事務所に1~2人は必ずCADオペレーターが必要になりますし、規模が大きな会社であれば、CAD専用の部署を設けているところもあります。
正社員、派遣、パート、委託(在宅)などの働き方があり、男性の多い建築現場で、女性が活躍できる仕事でもあります。特に、派遣として働く人が多いですが、CADスクールや職業訓練校を出たばかりで、実務経験がない場合でも応募可能な求人を見かけることもあるのでチャンスはあります。
ただ、幅広く利用されている分、AutoCADの操作ができる方も多くいるため、手書きの図面をトレースしたり、修正したりするレベルだけですと、どうしても将来行き詰ってしまいます。AutoCADで学んだ技術を活かして、その後、3D CADも修得し、パースやお客様へのプレゼン書類を作れるようになったり、建築に関する知識を身につけたりすることで、キャリアアップも考えることができます。
現在、2020年のオリンピックに向けての建築特需は一段落してきていますが、マンションや店舗のリノベーションなどで、まだ仕事は多いです。
すぐに転職する予定がない場合でも、求人サイトに登録していれば、業界の給与や条件などについて情報を知ることができます。CADオペレーターとしての仕事を探している方はまず登録してみませんか。