CADオペレーターのキャリアアップに必要なこととは
2020.07.10
- CAD・BIMオペレーター
記事ライター:キャドテク編集部
建築業界や土木業界、機械、インテリアなど様々な業界の設計・作図業務において欠かせない存在であるCADオペレーター。この記事では、CADオペレーターとしての道をスタートさせるために必要なこと、そしてキャリアアップするために必要なことを紹介します。
目次
CADオペレーターのキャリアをスタートさせるために必要なこと
まずは、CADオペレーターとしてのキャリアをスタートさせるための道筋について解説します。
技術の習得
CADオペレーターとしてのキャリアを開始するためには、まずCADの技術を習得しなくてはいけません。仕事には特定の資格は必要ありませんが、CADソフトを扱えること、基礎知識を習得することは、この仕事を始めるにあたっての第一歩だと言えます。
ただし、一口にCADオペレーターと言っても、建築系なのか、土木系、機械系、内装・インテリア系なのかによって、必要とされる知識やスキルは異なってきます。
CADオペレーターとしてのキャリアをスタートさせる際には、事前にどの業界で働きたいのかを明確にしておく必要があります。
技術や知識を身につけるために資格取得を目指すのもあり
CADオペレーターに関する資格は多く、それらの資格取得を目指すことで、基本的な知識や技能を習得することができます。
また、勉強を続けるモチベーションにもなるため、資格取得を第一の目標と設定するのも良いでしょう。
しかし、CADオペレーターの仕事には資格の有無は直接関係がないため、資格取得よりも専門のスクールや職業訓練校などをうまく利用しながら、知識や技術、そして業界ごとの知識などを確実に習得する、という点が重要です。
CADオペレーターとしてキャリアアップする際に身につけておきたいスキル
どんな職業においても仕事を続けていく上で常に向上心を持って取り組むことが大切です。
ここでは、キャリアアップする際に身につけておきたいスキルをご紹介します。
正確性・スピード
まず求められるスキルとして、設計士からの指示を正確に反映して、図面を作成したり、修正したりすることが挙げられます。
そのため、図面を正確にトレース出来ることは、前提条件だと言えます。
ただし、正確さを求めることで作図に時間がかかってしまうようでは納期に間に合いません。納期直前になってから問題や修正が発生しても、正確に、そしてスピーディーに修正していく必要があります。
集中力・忍耐力
仕事は、一日の大半をパソコンの前でソフトを扱うことになります。集中力や忍耐力に欠けていて、図面にミスが生じてしまうようであれば大きな問題です。そのため、集中力や忍耐力も非常に重要なスキルであると言えます。
同じ作業を続けることが難しいという人は、キャリアアップする際にも障害になってくる可能性もあり得ます。
集中力や忍耐力に自信のない人は、集中力を持続させる方法や、適度にストレスを発散させる方法などを身につけておくと良いでしょう。
コミュニケーション能力
設計士を始めとしてモノ作りに携わる多くの人と関わるこの仕事は、コミュニケーションも非常に重要です。とくに設計士とうまく意思疎通が図れなければ、図面のミスにもつながりかねません。
情報収集能力
続けていく上でも、キャリアアップを目指している場合でも必要となるのが情報収集能力です。これは、CADを扱う業界は変化が激しく、仕事もそれにつれて変化し続けていることが理由として挙げられます。
自分が作り上げるものはもちろん、その業界に関する最新の技術や注目の製品、業界全体の動向なども常に注目し、情報を収集しておくようにしましょう。
CADオペレーターからのキャリアップ
ここでは経験を活かし、キャリアアップ、スキルアップ可能な職種をご紹介します。
BIMオペレーター
BIMというのは、3次元CADに建築設計専用の機能を追加したソフトです。そのソフトを使って製図をしていくのが、BIMオペレーターになります。CADオペレーターがBIMのスキルも身につけて活躍の場を広げている事例はとても増えています。
仕事内容としてはCADオペレーターと大きな違いはなく職種が明確に分かれているわけではありませんが、BIMソフトの習得はもちろん、建築業界全般の知識を身につけておくことでスキルアップしていくことが可能です。
CADソフトや製図に関する講師
ソフトそのものの操作や習得が得意であったり、人に教えることにやりがいを感じる方は、スクールなどで講師、インストラクターとして活躍していくキャリアプランもあります。
設計士・デザイナー
設計に関わる業務や、デザイナーへとキャリアアップすることもできます。具体的には、建築関係であれば建築士や福祉住環境コーディネーター、インテリア業界であればインテリアコーディネーターやインテリアプランナー、インテリア設計士などが挙げられます。
まずはキャリアをスタートさせて上を目指そう
仕事を長く続けていくにしろ、キャリアアップを目指すにしろ、まずはキャリアをスタートさせること、そして日々精進していくことが大切です。
設計士やBIMオペレーター、デザイナーなどはすべてものづくりに携わる仕事であり、充実感ややりがいも多く、喜びも大きいものです。
まずはCADオペレーターとして、その第一歩を踏み出し、わたしたちの生活を支えるもの作りに携わってみませんか?