CADオペレーターは30代未経験でもなれるの?給料や仕事内容もあわせて紹介
2024.02.06
- CAD・BIMオペレーター
記事ライター:キャドテク編集部
CADオペレーターとして30代からの転職は、決して無理なことではありません。
この記事では、30代未経験の方がCADオペレーターになるための具体的なステップ、仕事内容、想定される給与、そして長期的なキャリア形成について詳しくご紹介します。
CADオペレーターへ転職する前にあなたが抱える疑問や不安を解消できるように記事を制作しましたので、最後までしっかり読んでください。
目次
30代未経験のCADオペレーターの求人ってあるの?
求人サイトを見てみるとわかりますが、未経験でもOKとしているCADオペレーターの求人は多く見受けられます。
しかし、30代での求人の有無については、どうでしょうか。
求人情報を確認すると、年齢に関する記載は一般的にありません。これは、雇用対策法により年齢制限が禁止されているためです。つまり、年齢が掲載されていないことから、30代でも応募は可能ということになります。
未経験ポジションは若年層を想定しているケースが多いですが、30代の応募者でも、特定のスキルや意欲があれば十分に検討される場合があります。
つまり「30代未経験のCADオペレーターの求人はある」というのが本疑問の答えになります。
しかし、実は「未経験OK」というのには少し含みがあるのはご存じでしょうか?
未経験OKの2種類の意味
・全くの未経験者OK
・基本的なCADスキルを持つ実務未経験者OK
未経験から始める場合、求人に「未経験OK」と記載されていても、それが全くの未経験者を対象としているのか、基本的なCADスキルを持つ実務未経験者を対象としているのかによって大きく意味が異なってきます。
少しガッカリするかもしれませんが、「30代で基本的なCADスキルを持たない全くの未経験者の求人はない」と考えていただいたほうがいいかもしれません。
CADオペレーターは専門職のため、基本的なスキルや知識を身に着けてこそ業務を遂行できます。そのため、新卒以外の方が全くのスキルゼロの状態で入社することは難しいのが現状です。
その場合はまずはスキルを身に着けることから行う必要があります。
スキルを身に着ける方法は本記事の「30代未経験でもCADオペレーターになる方法」に記載していますので、そちらをチェックしてみてください。
逆にあなたが30代の基本的なCADスキルを持つ実務未経験者であれば、チャンスは多くあります。
その場合、これまでの職業経験をどう活かせるかが鍵となります。たとえば、事務や営業職での資料作成経験があれば、CADを使った図面作成や提案資料の作成につながる可能性があります。また、建設業界など特定の分野での経験があれば、業界知識を活かすことも可能です。
求人情報を探す際には、職種や業界、勤務条件などを細かくチェックし、自分に適した求人を見つけてください。
30代未経験でCADオペレーターになったらどんな仕事からスタートする?
30代未経験でCADオペレーターとしてキャリアをスタートする場合、初めは基本的な業務から始めることが一般的です。CADオペレーターの主な仕事内容は、パソコンを使用して設計図や図面を作成することですが、未経験から始める場合は、まずは以下のような業務から行うことになるでしょう。
簡単な図面の修正や更新
既存の図面をもとに、小さな変更や更新を行う仕事です。建築家やエンジニアが描いたスケッチを基に、正確な寸法やディテールを反映した図面を作成する作業が含まれます。この段階で、CADソフトウェアの基本操作や図面の基本的な読み方に慣れていきます。
資料作成の補助
設計図や図面を使った資料作成の補助を行います。これには、データの入力や簡単な図面の描画などが含まれます。
サポート業務
他の経験豊富なオペレーターのサポートを行いながら、CADの技術や業界知識を身につけていきます。CADオペレーターは若い方も多くいるため、20代の先輩が上司になることもあります。
30代未経験でCADオペレーターになった場合の想定給料
30代未経験からCADオペレーターに転職した場合の給料は、雇用形態によって異なります。以下は、正社員、派遣、パート・アルバイトの各ケースにおける想定給料です。
正社員
30代未経験のCADオペレーターとして正社員で働く場合、初任給は経験やスキル、企業の規模によって異なりますが、一般的に月給は20万円から30万円程度が相場となることが多いです。経験を積んでスキルが向上すれば、給料も徐々に上がっていく可能性があります。また、福利厚生や年間の賞与も正社員ならではのメリットと言えます。
最初は給料は少ないかもしれませんが、厚生労働省が提供している「職業情報提供サイトjobtag」によると、平均年収は461.8万円になるため、経験を積むことで給料を上げることは可能です。
派遣
派遣社員としてCADオペレーターになる場合、給料は時給制が一般的です。時給は地域や業界、派遣会社によって変動しますが、おおむね1,500円から2,000円程度が相場です。派遣の場合は、プロジェクトごとに異なる職場を経験できるため、様々な業界の知識やスキルを身につけることが可能です。
派遣の場合は、給料よりも育児や家事などのライフワークを重視した働き方をしたい方が向いています。
パート・アルバイト
パートやアルバイトとしてCADオペレーターを行う場合も、基本的には時給制となります。時給は地域や業務内容によって異なりますが、おおむね1,000円から1,500円程度が一般的です。派遣よりも働く時間を自由に調整できます。
30代未経験でCADオペレーターになる場合、初めは給料が低めに設定されることもありますが、実務経験を積むことで次第に収入は向上していきます。また、CADオペレーターは専門性の高い職種であり、スキルを高めることでより高い報酬を得られる可能性が広がります。キャリアアップを目指して、経験とスキルを積んでいくことが重要です。
30代未経験でもCADオペレーターになる方法
30代で未経験からCADオペレーターになるためには、まず基本的なCADスキルを身につけることが必要です。以下に、独学、専門スクール、職業訓練校を利用したスキル習得の方法を紹介します。
独学でスキルを身に着ける
独学でCADスキルを身につける方法は、最もコストを抑えられる選択肢です。インターネット上には無料または低価格で利用できるオンライン講座やチュートリアルが豊富にあります。
また、CADソフトウェアの体験版を使用して、実際に手を動かしながら学ぶことも可能です。自己学習の場合は、自分のペースで学べる利点がありますが、学習内容を自ら設計する必要があったりするため、あまりおすすめはできません。
スクールでスキルを身に着ける
専門のスクールで学ぶ方法は、体系的なカリキュラムを通じて効率的に学ぶことができます。プロの講師から直接指導を受けられるため、疑問点をすぐに解消できるというメリットがあります。また、スクールによっては就職支援サービスを提供しており、未経験からの転職を目指す人にとっては非常に有用です。
職業訓練校(ハロートレーニング)でスキルを身に着ける
職業訓練校とは「公共職業訓練」と「求職者支援訓練」の総称で、仕事を探している方を対象とした公的な職業訓練制度です。
受講料は原則無料(テキスト代は自己負担)になります。
職業訓練校では、CADオペレーターとして必要な技術だけでなく、実務に即した知識も身につけることが可能です。
短期コースでは6カ月程度で終了するため、職業訓練校で基礎的なスキルを習得してから就職を検討することが現実的です。
CADオペレーターは何歳まで働ける?
CADオペレーターという仕事は、年齢による制限が特に設けられているわけではありません。会社の規則により60歳や65歳が定年とはなりますが、実際、技術や経験が豊富なシニア層のCADオペレーターも珍しくなく、長く活躍している例も多く見られます。
求人サイトを調べてみると65歳以上の方の雇用を受け付けている会社は300件以上発見できました。
見方によっては、CADオペレーターのスキルを身に着ければ、いつまでも働けるともいえるでしょう。
まとめ
CADオペレーターへの30代未経験からの転職は十分可能です。重要なのは、CADの基本スキルを身につけること。独学、スクール、職業訓練等でまずはスキルを身に着けてることからスタートしましょう。
この記事があなたの仕事探しに少しでも役に立つことができていれば幸いです。