建築施工管理とはどのような仕事?求められるスキルと求人について
2019.05.17
- 転職
記事ライター:キャドテク編集部
建築の現場において法令・工期・予算・安全など、さまざまな管理を担うのが「建築施工管理」の仕事です。建築施工管理とは具体的にどういった仕事なのか、求められるスキルや求人状況はどうなっているのか、この記事では、そうした建築施工管理の基礎を分かりやすく解説していきます。
目次
建築施工管理の仕事内容とは
文字通り、建築現場において「施工管理」するわけですが、仕事内容は多岐にわたります。例えば、次のような仕事を担当します。
現場管理
建築現場にはさまざまなプロがいるわけですが、それらを一つにまとめ、現場を管理していくのが建築施工管理です。
工程管理
工事の進め方、人工、重機の数、進捗管理、日程調整など工事が予定通り進んでいるか、遅れている場合はどう工期に間に合わせるかといった管理・調整をおこないます。
原価管理
人件費・材料費などの原価を計算したり、経費を計算したりして、工程および予算の範囲内で工事が進んでいるかを管理します。
品質管理
最適な条件で適切に材料が使われ、高品質の建築物を建築できるか、耐震性など強度・密度が適切かどうかを管理します。
安全管理
現場で働く作業員、出入りする業者、現場の前を往来する一般人や車など、あらゆる人たちの安全を管理するのも仕事です。
このように、建築施工管理の仕事は建築現場に欠かせない大変重要な仕事です。建築施工管理者になるには「建築施工管理技士」の資格が必要になります。
建築施工管理技士は、すべての建設工事の施工管理が可能な「1級」と、1級よりも管理できる工事が少なく、“建築”“躯体”“仕上げ”に分かれている「2級」があります。
建築施工管理の求人に応募して仕事につくにはどんなスキルや資格が必要?
建築施工管理の求人に応募するには、建築施工管理技士の資格を取得しなければなりません。ここで、具体的な試験内容や勉強方法を見ていきましょう。
試験内容
1級…学科は「建築学」「共通」「躯体施工」「仕上げ施工」「施工管理法」などが、実地は「施工経験記述」「仮設計画」「躯体施工」「仕上げ施工」「施工管理」「法規」などが出題されます。受験料は学科・実地それぞれ9,400円ずつ(非課税)です。
2級…学科は「建築学」「法規」「施工管理」などが、実地は「施工経験記述」「施工管理」「工程管理」「施工」「法規」などが出題されます。受験料は学科・実地で9,400円、学科・実地どちらかのみの場合、それぞれ4,700円(いずれも非課税)です。
試験に向けた勉強法
独学、スクール、通信講座などの勉強方法があります。独学はテキストを購入する程度なので、最もコストを抑えられ、自分のペースで進められますが、わからない点をすぐに質問できなかったり、挫折しやすかったりするなどのデメリットもあります。
建築施工管理技士の資格取得に向けた講座を持つスクールは、基礎から効率よく学べるほか、ライバルがいる点や、集中できる点などモチベーションを保つことができます。しかし、仕事との両立が難しい点や、受講費が高くなるといったデメリットがあります。
独学よりも効率的で、スクールよりも費用がかからない方法としては通信講座も挙げられます。自分のレベルに合わせて、段階を追って学習していくことができるのでおすすめです。また、タイムラグは生じますが、講師に質問もできます。ただ、やはり自分で勉強するため挫折しやすい点、モチベーションを保たなければならない点などは留意が必要です。
建築施工管理の資格を取得するまでの流れ
学歴と実務経験
1級
・大学、専門学校などの指定学科を卒業し、かつ実務経験3年以上
・短大、5年制高等学校、専門学校の指定学科を卒業し、かつ実務経験5年以上
・高校、中等教育学校、専門学校の指定学科を卒業し、かつ実務経験10年以上
・最終学歴を問わず実務経験15年以上
2級
・大学、専門学校の指定学科を卒業し、かつ実務経験1年以上
・短期大学、5年制高等学校、専門学校の指定学科を卒業し、かつ実務経験2年以上
・高校、中等教育学校、専門学校の指定学科を卒業し、かつ実務経験3年以上
・最終学歴問わず実務経験8年以上 上記は一例です。卒業した学科や、すでに取得している資格などによって免除可能なケースもあります。詳しくは一般社団法人建設業振興基金のホームページをチェックしてみましょう。
申し込み方法
申し込み方法は「インターネット」と「書面」があります。新規で受験する場合は「書面」のみとなります。
建築施工管理士の求人状況とは
建築施工管理は、建築現場に欠かせない重要なポジションです。即戦力が求められるわけですが、人手不足が続いている建設業界において、建築施工管理は非常に重宝される存在になっています。
すなわち、建築施工管理技士の資格を持っていることは、就職や転職に有利に働くことを意味します。
そのうえ、就職・転職先はゼネコンだけではない点も魅力的です。大手ゼネコン、準大手ゼネコン、地場ゼネコンはもちろんのこと、デベロッパー(土地開発業者)、不動産管理会社、プラント、ハウスメーカーなど、建築施工管理で培った経験を活かして、さまざまな転職先を見つけることも可能です。
そんな魅力に溢れた建築施工管理の仕事は、アクト・テクニカルサポートが提供する求人情報サイトで探すことができます。
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