人気CADソフトの価格は?各製品の費用比較と無料で使う方法5選
2022.12.28
- CADソフト解説
記事ライター:キャドテク編集部
「CADソフトの価格って、どれくらい幅広いの?」
「有料のCADソフトを、安く導入する方法ってある?」
「おすすめのCADソフトと、その価格を知りたい……!」
正直、CADソフトの価格は非常に幅広いです。
しかし導入するなら、なるべく安くて高機能のCADソフトを使いたいですよね。
そこで今回は、多くの企業が利用しているCADソフトとその価格について解説します。
■本記事の内容
- CADソフトの価格を2次元・3次元タイプで比較
- 5種類のCADソフトにおける価格と無料で使う方法
- CADソフトの価格に関するよくある質問3つ
最後まで読むと、CADソフトの価格帯と導入時に気をつけるべきポイントが理解できるようになるでしょう。
CADソフトの導入を検討している方は、ぜひご一読ください。
目次
CADの価格比較
まずは、2Dと3DのCADソフトにおける価格をみていきましょう。
今回紹介する2DのCADソフトは、以下の3つ。
- Jw_cad
- AutoCAD
- Draftsight
3DのCADソフトは、以下の5つです。
- Fusion 360
- Vectorworks 2022
- Onshape
- Inventor
- Revit
1つずつ紹介していきますので、参考にしてみてください。
2DCAD
2DのCADソフトは、以下の3つについて価格を調査しました。
たとえばJw_cadは無料のソフトなので、価格は無料です。
世界でシェア数が大きいAutoCADでも、ライセンスによっては価格に大きな差があります。
※価格は2022年12月現在
※価格はすべて税込
3DCAD
3DのCADソフトは、以下の5つについて価格を調査しました。
たとえばFusion 360は、スタートアップ企業向け/個人利用向け/学生・教育機関向けなど、オールユーザーにおすすめできるCADです。
このように3DのCADソフトにはたくさんの種類があるので、予算や価格で比較するのも良いでしょう。
※価格は2022年12月現在
※価格はすべて税込(ドル表記を除く)
CADの価格一覧表
ここからは、現場でよく使われているCADソフトの価格を紹介します。
今回詳しく紹介するCADの価格を一覧表にまとめました。
※価格は2022年12月現在
以下で、それぞれのCADソフトにおける価格や無料で使う方法などを解説していきます。
AutoCAD
AutoCADは、汎用タイプで分野を問わず使用できるソフトです。
アメリカのAUTODESK社が開発・販売しており、35年以上の歴史があります。
AutoCADが普及したことで、手書きで作図していた頃と比べて圧倒的な業務の短縮化が叶いました。
世界的なシェア数が最大規模で、大企業から個人事業まで幅広く導入されているCADソフトといって良いでしょう。
そのため図面などのデータ共有も容易で、非常に扱いやすいCADソフトといえます。
AutoCADのライセンス・価格
AutoCADの価格は、2022年12月現在で以下となっています。
※価格はすべて税込
AutoCAD Plusは標準のAutoCADを搭載し、加えて各分野(建築設計や機械設計、電気制御設計など)に特化した7つの業種別ツールセットが利用できます。
AutoCADを無料で使う方法は?
AutoCADを無料で使う方法は、体験版を利用することです。
ダウンロードしてから30日間は無料で使用でき、機能は通常版と変わりません。
また学生版の用意もあるため、中学校・高校・短期大学・大学・専門学校・政府から認められている自宅学習プログラムといった「認定教育機関」の学生または職員であることの証明ができる方は利用してみてください。
BricsCAD
BricsCADは、AutoCADとの互換性が非常に高いソフトです。
2D機能だけでなく、BIMデータの扱いや機械接客なども行えるので3D化を検討している方におすすめといえるでしょう。
また永久ライセンスが用意されていることで、1度購入したら他にかかるコストはありません。
BricsCADのライセンス・価格
BricsCADの価格は、2022年7月現在で以下となっています。
初期投資は他の CADソフトと比較して高めなものの、永久ライセンスなので企業への導入にはおすすめです。
BricsCADを無料で使う方法は?
BricsCADは、30日間の体験版が用意されています。
無料で導入可能、かつ機能制限もないため1ヶ月の間に試してみると良いでしょう。
しかし永久ライセンスを購入する場合は、各プランで機能制限があります。
全機能のお試しは無料の体験版で、有料版の購入時には必要な操作ができるプランを確認しましょう。
Fusion 360
Fusion 360は、クラウド上でデータを管理する3次元CADです。
Autodesk社が提供しており、機能面でいうと以下のようなものがあります。
- 3DCADのモデリング機能
- 3DCAM
- レンダリング
- アセンブリ
- 2D図面作成
個人利用を検討しているのであれば、1年ごとの更新をすることで無料のまま使えます。
2Dの経験があり、3DCADの導入を低価格で実現したいのであればFasion 360がおすすめです。
Fusion 360のライセンス・価格
Fusion 360の価格は、2022年12月現在で以下となっています。
※価格はすべて税込
Fusion 360を無料で使う方法は?
Fusion 360を無料で使う場合は、ユーザーごとに条件があります。
上記に該当する場合、無料ライセンスのまま機能無制限でFusion 360が利用可能です。
商用利用をしたい方のみ、有料ライセンスを購入しましょう。
Onshape
Onshapeは3次元のCADで、基本機能は無料で使えるのが特徴です。
またフルクラウド3DCADなので、アカウント登録のみですぐに使い始められます。
まずは無料版で操作性を試してみるなどが可能であることから、手軽に導入を考えている方におすすめです。
ただし無料版では作成したデータが全世界からアクセスが可能なので、阻止するためには有料版にアップグレードする必要があるでしょう。
Onshapeのライセンス・価格
Onshapeの価格は、2022年12月現在で以下となっています。
機能制限はないので、無料版のまま使用を続けることも可能です。
Onshapeを無料で使う方法は?
Onshapeには無料版もあり、機能性や日数期限などを気にすることなく利用が可能です。
インターネット環境のみ用意して、Onshapeをインストールしてみてください。
Archicad
Archicadは、3次元で設計したデータから2次元の平面図を切り出すことが可能です。
平面図、立面図、断面図だけでなく、3Dを含むどの素材からでも編集できるのが特徴で、初心者でも操作がしやすいといえます。
編集したデータはリアルタイムで全て反映されるので、操作途中で他の図面に切り替えても問題なく作業可能です。
Archicadのライセンス・価格
Archicadの価格は、2022年12月現在で以下となっています。
※料金はすべて税抜
※Graphisoft Storeでの購入価格を記載
Archicadを無料で使う方法は?
Archicadを無料で使うには、学生版をインストールする必要があります。
しかし学生版はあくまでも建築学を勉強している生徒に提供されるものであり、主に学校側が管理しているプランです。
一般の個人や企業は導入できないので、注意しましょう。
CADソフトの価格に関するよくある質問
ここからは、CADソフトの価格に関するよくある質問について解説します。
今回紹介する質問は、以下の3つです。
- CADソフトを安く導入する方法は?
- CADソフトの導入時に気を付けるポイントはある?
- 最安値でCADソフトが購入できる場所は?
CADソフトの価格について悩んでいる人は、ぜひご参照ください。
CADソフトを安く導入する方法は?
CADソフトの価格に関するよくある質問、1つ目は「安く導入する方法」です。
まずは無料版や学生版などを利用するといった手段もありますが、通常版を安く導入したいのであれば「IT導入補助金」を活用しましょう。
IT導入補助金を利用すれば、最大450万円を受け取れます。
特に導入するCADソフトのライセンス数が大きい場合は、IT導入補助金を検討してみてください。
CADソフトの導入時に気を付けるポイントはある?
CADソフトの価格に関するよくある質問、2つ目は「導入時に気を付けるポイント」です。
少しでも価格を抑えて導入したいからといって、中古やオークションで購入するのはやめましょう。
CADソフトに知見がある方であれば問題ありませんが、実際には使用不可能であったりトラブルが起きたりと安く入手する以上の被害に合う可能性もあります。
またAmazonなどの通信販売業者や、価格コムではCADソフトの販売はありません。
詐欺商品には十分注意し、CADソフトの導入をしてみてください。
最安値でCADソフトが購入できる場所は?
CADソフトの価格に関するよくある質問、3つ目は「最安値で購入できる場所」です。
たとえばAutoCADの場合、公式サイトが定期的に開催するセール期間に購入するのが最安値といえます。
このようにCADの種類によって最安値の入手方法は変わるため、導入検討中のソフトを調べてみてください。
まとめ
今回は、多くの企業が利用しているCADソフトとその価格について解説しました。
導入時の価格以外にも、ランニングコストが発生するCADソフトも多くあります。
初期費用、ランニングコストのどちらを抑えたいのかについても検討して、予算内でCADソフトを選んでみると良いでしょう。